夫婦で綴る、趣味と障害の日々。

子どもに話しかけられるとつらい?「パパ、パパ」言われるのがきつくなってきた・・・話

障がい者の子育ては、共有しずらく、説明しづらいところがある。

われわれ家族の子供に対する悩みは、自閉の子たちが奇声を発したり、繰り返し同じことを話したりするので感じるストレスとは、

なまじ意味やメッセージをともなっているので脳の別のところを刺激してくるような気がするのである。

その辺のところをかみ砕いてみた記事です。

怒られるかもですけど、子どもに話しかけられると、しんどいです。

 

いよいよ「パパ、パパ」言われるのがきつくなってきた・・・話です。

中学生になった娘ポコ。生理も小6から始まって不安定だが、中身はまだ2歳半くらい(3~4歳?よくわからない)のメンタル。

発語もおぼつかなく、とにかく甲高い。

それでいて、まあ同じこともいうし、しつこいのは自閉症あるあるなのだろうが、

意味のある会話をし、結構自分のいうことを言いたいのだ。

そうすると、家では10秒~20秒おきに「パパ」、「パパ」と呼ばれることになる。

赤ちゃんのような甲高い声で。

そこから3通り、4通りである。

1:物の名前だけいう。

2:何か出来事を伝えたいのだが、よくわからないことが多い

3:一発目は「呼んだだけ」、すかさず次の「パパ」が発せられる

4:しばらく間がある。下手をするとそれで終わり。

われながら・・・わかりずらいけれども。

ひとつづつ解説をしていこう。

1:物の名前だけいう。

「パンツ」「ご飯」「水」・・・

旦那の「風呂」「メシ」「寝る」じゃあないけれど(笑)、物の名前だけいうのだ。

まあ・・・何かしてほしいわけですね。赤ちゃん言葉ですね(^^)

そうして、こういうことかな・・・?とやってやると、大抵「ちがう」とかあからさまにいやな顔をするとか・・・

こっちにとってストレスフルな状況が待っている。というのが見えているから、

もうこの「物の名前だけ言われる」だけで圧がかかってしまう。

それで「物の名前だけ言わないで、何をどうしてほしいか言ってね」というと、これまた困りがおな娘ポコ。

発語がおぼつかなくて、うまく言えないわけなのだ。

もうこのやりとりは覚悟のうえで、

「ポコがお話が苦手なのはわかるから、できるだけくみ取るようにするけど、できれば物の名前だけいうのは勘弁して」

というわけだが、理解を示しても、ストレスになっているのが帳消しになるわけではなく・・・。

2:何か出来事を伝えたいのだが、よくわからないことが多い

「パパ」、「パパ」と言って話を聞いてやると、

なんだか話をしている。。。でもなんのことだかわからない。

これは発語がうまくないこともある。

それ以外に、その直前の状況の話でないことも多いのである。

例えば、泣き言をいいだしたので、わけを聞いてみると、

急に学校での困りごとの話をしだしたり(まず何をいっているかわからず・・・

よくよく聞いてみると昨日の学校でおこった話だったということがようやくわかった・・・という感じ)

あるいはつらい苦しい的な感情の話かと思ったが、本人特有のこだわりとかで

思った通りにならなかったことや、云い方が違ったりとかで、

まあ言っていることがこちらの予想通りでないことがしばしばあるので、

それを予想すると話を聞く前からかなりこっちもドキドキしてしまうというわけだ。

3:一発目は「呼んだだけ」、すかさず次の「パパ」が発せられる

「パパ」と呼ばれたとする。

そうするとこちらは「なんのことだろう」と思うし、「困りごとがあれば(多少文句もいうけど)助けなければ」とも思う。

声かけられただけでもういろいろスタンバイするわけだ。

しかし、そのあと具体的にああせいこうせいがなく、次の「パパ、パパ」に上書きされる。

まあ、考え考えなんだろう。それがわかっていても、声自体がキンキンしているし、連続でこられるとそれだけで来るものがある。

4:しばらく間がある。下手をするとそれで終わり。

「パパ」、「パパ」と呼ばれる。そうすると3の時のようにこちらは待つわけだが、

それで終わりというパターン。

ポコなりに、何かを伝えたいんだと思うんだけど、独りごちしたのか、言い方がわからなくなったのか、そこで終わる。

こっちはガタガタ~っとなって何が何やら・・・となってしまう。

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ざっとこんな感じである。

 

自閉の子たちが奇声を発したり、繰り返し同じことを話したりするので感じるストレスとは、

なまじ意味やメッセージをともなっているので脳の別のところを刺激してくるような気がするのである。

 

会話が続いたら続いたで・・・きっついのよ。

話しかけられたらそんな感じだけども、

仮に話が続いた時もそれはそれでしんどい瞬間がある。

それは、今度はひっきりなしに話しかけてくるからだ。

そうなると、会話をして、それなりに考えをまとめて会話を返そうとすると、

そのタイミングで「パパ」をぶっこんでくるのだ(笑)

感覚でいうと、頭の中で発想がまとまって、「さあ話しかけるぞ、返事をするぞ」っとなった瞬間に

「パパ・・・」と甲高いやつでカウンターをおっかぶせられる。

頭の中のものが、どばっと押し流されるような衝撃・・・。

さすがにタイミングによっては、反射的に怒ってしまう。

きついんだから、仕方ない。

さすがにただ文句をいうことはない。気持ちはひろってやりたいしね。

感情が爆発してしまったが、あとからフォローじゃないけどこういうことを

できるだけ言ってやる。

「できるだけポコの話はきいてやりたいけど、ポコが苦手なお友達の声がつらいのと同じように

何度も『パパ、パパ』いわれるのはしんどいんだ。。。」

「だけど、それでポコが言いたいことを言えなくなるのはもっとまずいので、

できるだけお話をしておくれ」

確かに、「パパは私のこと嫌いなの?」とか言われたらちょっと困るが、

波長がつらいのは致し方ない。こちらも神様、仏さまではなく、精神障害者さんだから、ある程度のことは

いわせてもらう。

でもその中からできるだけ対話をして、いくらかでもいい方向に向かっていきたいと日々思うところです。

 

 

 

 

つづく。