償いなんてない。自己満足だ。せめて後悔のないように生きるだけだ。
ハック28 障害者オタクは考える 償いなんてない。自己満足だ。 の続き
自分も昔は弟をよくいじめたものだ。
弟はアスぺルガーだからこだわりもあり、世間の規範からも 外れているし、思い込みも強く、頑固で、つまりかなり突っ込みどころもあり、いじめがいがあった。
相当のことをしたと思う。
改心したわけじゃないけど、家庭教師をやっていたノウハウで、高校受験も手伝った。
猛烈な スパルタで志望校に合格させた。
でもたぶん合格できたのは兄貴のせいだと思うことがあっても、いじめられた恐怖は消えないと思う。
一生消えない。
弟の場合はアスペで記憶力が凄まじいから、永久に昔のことを思い出してしまうに違いない。
謝ってどうする?誤ってどうなる?
それなりには謝ったが、それで何かが帳消しになると思うだろうか?
もう、兄弟として適切な距離をとって、なにかあったときは優しく手助けをするくらいしか思いつかない。
万事そういうもんだと思っている。
今日び、うつやうつ予備軍、統合失調など気持ちの弱い人はたくさんいる。
たとえばそういう人に良かれと思ってやったことで、彼は彼女はかってにプライドを傷つけたり、 死を考えたりすることだってあるかもしれない。
この場合、相手の立場に立ってみれば、こっちが悪意があっても無くても、「傷つけられた」という点では同じだ。
「そういう人に、言い訳したり、あやまったって、無駄とはいわないが、なにかが帳消しになるとはゆめゆめ 考えない方がいい」
というのが、最近のスタンスだ。
謝ったって、たいていは自己満足。
たとい実際に相手が謝罪を要求していても、あやまったところで、実際は何が解決するだろう?
※もちろん謝るな、と言っているわけではない、言葉は大事だ細心の注意を払って謝罪の言葉は選ばなければならない。そのうえで、の話だ。
失敗したな、と思ったら、そのあとは距離をおいてストレスをへらしてやるとか、本人が驚かないように 得になることをしてやるとかしかないのではないか。
そう、「ごんぎつね」「かさじぞう」のように。