今小学生の一番なりたい職業はYOUTUBERだという。
お嘆きのお父さんお母さんは多いと思う。
さらに「発達障害や自閉症の児童は暇さえあればYOUTUBEばっかり見ている」なんていう話をよく聞いている。
今回は本人希望でYOUTUBE配信にようやくこぎつけたが、とにかく、匿名配信や、設備の調達、参考書籍、そして初めてわかってきたことなどを配信、じゃないや書いていこうと思います。
とにかくうちは全員手帳持ち。万年床が基本、のところから場所をつくったり、本を読んで研究したり、といろいろ足踏みしている間が大変長かった。
また配信することで、客観的に自分の発声を聞くことができたのでST的な学びもあったのではないかという分析の話を書いていきます。
これから子供にせがまれてYOUTUBE配信をしてみようとか思っている、障害児をもっている親御さんに読んでほしいです。
目次
YOUTUBEは遅かれ早かれと思っていた、だけど邪魔する強敵○○が!!
昔からこんな本を買って、いつかはYOUTUBE配信をしようと思っていた。
「YOUTUBEで小さく稼ぐ」という本だ。
昔、料理動画で家賃を稼いでいる夫婦のニュースが世間をにぎわせていたと思ったら、もう時代は動画配信。
有名ユーチューバーはどんだけ稼いでいるのか。。。という中で「小さく稼ぐ」というコンセプトでわりと堅実な印象を与えてくれたこの本。
うむ、いっちょやってみるか。
女児アニメ「キラッと!プリチャン」でいうところの「やってみた!」というやつだ。
しかし現実は、家族全員障害手帳持ちの我が家。
家族の見守りは必須であるので、在宅でできるというところは良かったが、なにしろそこに取り付くまでが、遠く、遠く感じられた。
スタジオ。。。家のどこで収録するの!?
まず、万年床。部屋はビーバーのダムみたいに、壁に対してものが集積している。どこもかしこも、もの、モノ、物。。。
ものだらけ。
この生活の中、片づけている精神的余裕もなく、時間は無慈悲にながれていった。。。
しかし、YOUTUBEを見まくって、ネットサーフィンだけは上手になった娘ポコがある日いいだした。
「YOUTUBERになりたい!!」と。
「だめだめ、それどころじゃないから。。。うちはね」と思う反面、強烈にやるべきだ!という思いが沸き上がってきた。それは
学校以外の事は勉強だと思っていない娘には「手段と目的を変える」これだ!
「手段と目的を変える」これはうちの基本戦術だ。YOUTUBE配信を通じて、娘ポコにいろいろなことを学んでもらおう。となった。
それほど、学習障害もある娘ポコの家庭学習は行き詰っていた。
小学6年でも繰り上がりの足し算は危うい。時間、円や、10進数などの単位はフニャフニャ。
あげくのはてに50音表をかかせたら戦慄の「32音表」になった(学習の棚卸をしたらいろいろわかった話)
さらに本人の思い込みだ。
学校は勉強をするところ。遊びは勉強でないとかたくなにインプットされているようなのだ。
これは興味のあるもので毛穴からいれていくような勉強しかないと、というくらい煮詰まっていたところのYOUTUBER発言。
これは、なんとしてもやりたいと、奮起せざるを得なかった。
やるやる詐欺が1年くらいつづき。。。突破口は意外なところに!!
部屋の一角はどうやら見切れないくらい開けられた。
ちゃぶ台に座って収録しよう。学校でとやかくいわれるのもあれなので、グラサンかけるのも、本人ノリノリでOK。
ちなみに、「ポコ」というのは、ママのおなかの中にいたときおなかをポコポコ蹴っていたという話から来ている。
しかししかし、鳴り物入りでデビューってわけでないが、やはり、一本目を作って
初めの一歩!というにはまだなにか足りなかった。
夏休みが過ぎ。。。春休みが過ぎ。。。やるやる詐欺の日々(笑)そのつど貧乏をいいわけにして、過ごしながらも、
必ずやろうという意志だけは消えなかった。
あ!ブログと連動で行こう!
そんなとき、よそ様の料理ブログで、料理を動画で紹介しているのがあって、これだ!と思った私。
その昔のブロッコリーのアニメ、ギャラクシーエンジェルも一期は番組内アニメだったではないか!!
※障害オタクは万事こんな基準で考えますW
そこで書いたブログがこちら
てれびくん付録はカンガループログライズキー!これはDVDが出ますね!!
それにつけた紹介動画がこちら
あ~やっとできたよおっかさんという感じの
小学館雑誌てれびくんの紹介記事で、ぽこぽこチャンネル
第一号動画を連動して紹介したのであった。
本人も簡単な打ち合わせで大体の段取りと流れをかんがえてくれて、編集を含めて4時間くらい。
※ちなみに「ぽこぽこチャンネル」なんて名前はたくさんある。しまったと思った。。一応「ぽこぽこチャンネル てれびくん」で検索すると、うちのにたどり着く。
まとめ 週一配信を目指すが、無理せずいこう。
本人の感想で、やはりというか、「YOUTUBERだとこんな声なんだ」ということを漏らしていた。
ST(言語聴覚師)におせわになっていることもあるし、
客観的に自分の姿や言葉を見てもらうのは(自信を失わない限り)いいことだと思う。
これから障害を持つ方が動画配信を始めるとしたら、とにかく焦らないことをすすめたい。
まず、いろいろな計画をしている自分を、できてもできなくてもほめていくのがいいと思う。
まあ、見ていただくとわかるが、動画を切り貼りしただけのほんとに質素なものだ。完ぺきを目指さないといってもほんとに簡単に録ったなあと。
でも本人のテンションに応じて、これから徐々に人並みの動画を目指していこうと思う。
次回があれば、2本目の動画「ごほうびショップ」編の制作にからんだ話を書こうと思う。