障害のある子を小学校にいれるとしたら、多くの親御さんは、出来れば地元の普通小学校、じゃなきゃ特別学級で。。。と思うのではないでしょうか?
でも!なんです!
ことさら地元の市立町立の特別学級にこだわらず、(まあ取り巻きは地元に入れろと、うるさいだろうが)むしろ積極的に特別支援も考えたほうがよいかもしれない。。。
肢体不自由と知的学校を両方体験した我が家の体験を書いていきます。
前回分ハック39 発達障害ママのこだわりで友人が作れない。でもそれを肯定
肢体不自由校から知的校に転校。うぉ?それぞれの説明が必要か?
うちの娘は小学校の途中で特別支援学校の肢体不自由校から知的校に転校した。
肢体不自由校に行った理由は 行動監察の結果、落ち着きがなく、先生:生徒が1:8の特別学級では保たないのではないか、というのと医療的ケア (経管栄養)が必要という理由だった。
そして差し向けられた肢体不自由校は、電車で1時間半くらいかかるような県境の僻地にあった。
なんでこんな遠いところに 飛ばされて。。。という無念さが半端なかった。
しかも実家の両親からは「なんで地元の特別学級に いけなかったの?」と責められた。
(普通に聞かれているだけなのだが、いちいち小難しいい説明をする →わかってもらえない、なおかつ忘れる→また同じ質問を聞かれる。これが責め拷問でなくてなんなのだろう?)
以前養護学校と呼ばれていた特別支援学校。
その中でも肢体不自由校は、いかにも「障害者児童です」 って感じの児童が多かった。
8割くらいはみんな車椅子。そうでない児童でも、気管切開とか胃瘻だったり 車いすは使っていないが、歩行困難だったり。。つまり大体見た目でわかる系だ。
紆余曲折、努力の甲斐あって経管栄養を克服したとたん、転校をすすめられた。(このいきさつは別途詳しく述べるが)
それが現在の知的校だ。 急に困るな。。。と葛藤もあったが、医療的ケアが必要でなくなったら、肢体不自由校にはいられないのだろうと 思った。
知的に転校したら
知的に転校したら、かなり様子が違っていた。
肢体不自由校はどこもそうじゃないとは思うが、うちの通っていたところは、本当に校庭が小さかった。
運動会も、晴れていてもアリーナ体育館だ。つまり、大した運動はしない。せいぜい自立活動室でちょっとした運動、ストレッチ程度。
ところが知的校はグラウンドもそれなりにあり、とにかく運動。体を動かすのだ。毎日走りこむ。知的の児童は運動で才能を伸ばすんだとばかり、毎日の運動がさく裂だ。
おかげで、娘の体幹も良く鍛えられた。行政の相談員が、将来パラリンピックの選手になれるんじゃないか、とほめられたくらいだ。コミュニケーション能力や食事も本当に進んだ。
その代わり、勉強はほんとにゆるい。高学年でも一日ひらがな一文字。。。みたいな勉強をする。まあ自閉症の子は、毎日毎時間同じことをお話していたり、コミュニケーションがなかなか困難だったり、まあ人によって学習スピードがあるが、本当にゆっくりなのだ。
という感じで、かなり違っているところもあるが、共通点もある。学業よりも生活単元が多いのは同じかもしれない。
学校で、調理、洗濯、服のたたみ方とかボタンチャックの締め方を根気よく教えてくれるのは、特別支援ならではと思う。
さてさて、自分の見た限りの特別支援の印象を書いてきたが、どうだったろうか。
これから障害のある子を小学校にいれるとしたら、ことさら地元の市立町立の特別学級にこだわらず、(まあ取り巻きは地元に入れろと、うるさいだろうが)むしろ積極的に特別支援も考えたほうがよいかもしれないというのが今の感想だ。