刀使ノ巫女レビュー続き 古来の神々なのにAI問題とりこむ 2
刀使ノ巫女レビュー1のつづき
前回分→刀使ノ巫女見終わる 語れる作品だが 周りに見ている人が 1
設定がわかってくると。。。格段に面白い
前段でこの刀使たちの敵たる荒魂の話をしたが、この荒魂の設定がわかってくると非常に面白い。
荒魂を形成しているノロは 御刀を製錬するときに出る不純物である。
これがあつまると荒魂になって、人間に災いを起こすのだが、もとはといえば、人間が御刀を作らなければ、ノロは荒魂は生み出されなかったという、 いわば人間の都合で生み出された公害(すこしちがう気がするが。。。人間のエゴがなければ発生しなかったというのはほぼ間違いない)のような存在である。
御刀から切り離されたことで、喪失感や寂しさを基本感情としてもっている荒魂は、人間に対して攻撃的であり、またその寂しさから人間との融合、人間体化を試みる。
またたくさんノロがあつまった大荒魂は高度な知性を持ち、あらゆる可能性を予測した結果、未來視も 獲得していく。
この辺は昔なら超自然の力、魔力みたいなもので片づけられそうだし、敵が昆虫動物の類からだんだん進化して人っぽくなるようなものは昔のアニメでも散見される。。のだが、
今あらためて 考えていくと、連結してくシステムが、知性を持ち、未来を予測するという展開は、コンピュータ、人工知能の話を思わせるのである。
というわけで刀使ノ巫女は自然と人間の共生、また人工知能の未来、いろいろな切り口で物語を語ることができるのである。
女子高生、巫女、刀剣ブーム、見た目受けそうな要素をいろいろ入れ込んでいる本作ではあるが、 冒頭ハードルが高い云々といった。
それはなぜかというと。。なんにせよアニメは説明が少ない。
富野アニメなんて目じゃないほどに。自分はスマホのゲームをやってたから、 御刀っていったって、刀剣類監理局っていったって、自分はゲームやっているからわかるけど、 いきなりみる人は無理だよ。。キャラクターはとてもかわいいけれど、それだけでは無理あるんじゃない?
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