読み聞かせを夫婦でやろうとしたら、発達障害のママが泣きだした。さあどうする?

2020年5月8日

「若おかみは小学生!」の読み聞かせを通して、家族といかに落としどころを

つけて、ついには夫婦で読み聞かせをやるまでのいきさつを書きました。

自尊感情の低い家族たちがいかに自らと折り合いをつけていったかがテーマ。

映画では描かれない、原作よりの解説も少々やってます。

※あまり映画版ばっかりもてはやされるのも、ちょっとね。。。というくらい原作のファンなので。

読み聞かせを始めて、はや半年。。。

以前書いたが、うちでは娘のポコを寝かせるために読み聞かせをここ半年くらいやっている。

講談社青い鳥文庫「若おかみは小学生!」シリーズを1日一章読んでいる。

そもそもは名作アニメと評判の映画「若おかみは小学生!」を家族で見に行くためであったのだが、娘の食いつきがいいので シリーズ17巻を全巻購入。全編読み聞かせ読破を始めたのだ。

半分は自分の為だ。

声優の性で文章を読むと元気になるのだ。楽に読んでいても、自然とついてくる強弱や、どこを強調するかとか 計算しているのも超楽しい。

娘のポコは小学6年だが、発達障害のもろもろでいまだに絵本も一人で読めない。

文字は基本1文字づつ読む。 発語もあいまいで、おそらく黙読もできないであろう。

なので、読むときは、まず挿絵をみてもらってだいたいこういうところを読む説明をして読んでいく。

ときどきは喧嘩して、その間寝かしてしまうこともあるが、それでもポコ本人から「本は楽しい」とコメントをもらうので、 とにかく続けて読んでいる。

ママを子育てに取り込みたい。。。しかしママも楽しむ方向で、なんですようちの場合。

さて、うちでは家族全員の見守りをしなければならないのだが、読み聞かせをしている間、、ママはどうしているかというと。。。 かなり暇そうにしている。

スマホを見たり、ゲームをやったりだ。 自分としては、ママにも気晴らしをして欲しいし、ぐいぐいとではなくても子育てに巻き込みたい。

それで、あるとき「読み聞かせを手伝ってくれる?」と切り出した。

ママも市民劇団にいたこともあるし、多少の芝居っ気はある。

承諾をとれたところで、おっつけメルカリで全巻セットをもう一組購入した。 ここまでは良かったのだ。。

これから、というときに泣き出すママである。

さて、今日からママも参加するということで、ポコも大喜び。とりあえず女性の役をひとつづつ印を本につけてくると、ママが 「まちがっても怒らないでね」と盛んに言っている。

(なにを言っているんだろう。。声優の観点でケチつけたらはじまらないので そんなこと言うわけないでないではないの)印をつけながら思っていたら、

ママがさめざめと泣き出した。?

こういうときはすっぱり引き下がった方がいいと判断。あわてて薬を飲ませて寝かして、その日は一人で読み聞かせをしたのであった。

最近の方針のまとめ!それに照らして、どう動く?

さて、最近のパパの方針はこうだ。「困難に直面しても向き合わない。大きくハンドルを切って回避!」

なので、買ってきた全巻セットが 無駄になっても泣かれるよりも大したことはない。

しかしながら今回は多少読み聞かせの延命策を考えることにした。

それは、さしあたり読み聞かせは続けるので、このまま引き下がっても本人の落としどころとしてはどうだろう。。というのと、

本人もなんとなく話をきいて面白さを感じているので、いくらかでも参加をさせてあげたいと思ったのだ。

それで「一役分だったら手伝ってくれる?」と一応きいてみたら、なんとOKがでた。

そこで一役割り振ることにした。鈴鬼(スズキ)という鬼の役である。

すいません。内容の説明を少しだけ。。。

(若おかみは小学生!の内容の説明を全然していないな。。

家庭の事情で祖母が経営している温泉旅館の若おかみになった主人公の物語なのだが、

まあ、学校の友達や、大ホテルを経営しているライバルキャラ、面倒ごとをもちこんでくる食えないお客さんたち。。。

というのはまあお約束というか、登場するわけだが、なんと幽霊や魔物が邪魔したり、手助けをしてくれるのが 「若おかみ」ならでは面白いところ。

その中の一人、鈴鬼(スズキ)は土鈴に封じ込められた子供の鬼だが食い意地がはっていて、計算高い皮肉屋で、 原作者も一番のお気に入りキャラなのだ。

ママは普通に幼く読むだけで、わりと鈴鬼っぽくなるという計算もあった。

さらに思いがけず、美少年に変身したり腐女子的にうれしい展開もあったりして、
結果オーライだった。

朗読をすれば、だんだん感情が乗ってくる。自然と生き生きとした発声になってきた。

ポコも、毎回のママの出番を楽しみにしており、出番のないときは「ママの鈴鬼はまだ?」と聞いてくるようになった。

さらに、ママとは出かけた時に、次回分をどう読むかの打ち合わせをしたりもするようになって、大体うまく回りだした。

思えば、人に言われたって、こんな面倒くさいことはやらないと思う。でも今は喜び勇んで読み聞かせに取り組んでいる。

不可解理由でママとポコがケンカしたり、泣いたりすることが少なくなってきたので、精神的な余裕が出てきたのだと思う。

ママもポコもなんにせよストレスに弱く自尊感情も低い。読み聞かせの共同作業を通して、いろいろ楽しい気持ち、自信や人に期待されている感覚を取り戻してほしいと思うの今日この頃である。

※追伸。ついに地上波で映画を放送するそうで。。。この時期やるにはちょうどいいのでは。