本の読み聞かせで、発達障害児に自閉症を教える。自閉症VS発達障害5回天編!!

テレビでも紹介されてかなり有名な東田直樹さんの本。これをポコに読み聞かせしてみた

前回:発達障害の娘が問題行動で出入り禁止に

自閉症のお友達に学校でも、学童でもいじめられて、一気にいろいろ行きたくなってしまった発達障害の娘ポコ。

職場につれていっても、結局だめで、途方にくれていたところを本の読み聞かせをしたら、なぜか学校や学童に行き出した。。。というお話です。

本の感想も書きますので、発達障害児童に悩んでいる方や家族の方にとくに読んでいただきたいかと。

行くところがない。。。どうする!?学童!?

夏休みは職場にいったのだが、まあ前回のような話で事実上出入り禁止になり、施設探しはふりだしにもどった。

学校はそこまで休ませるわけにもいかないから行っている。

しかしスクールバスは乗りたくない。これまた苦手な自閉症のお友達がいて、笑い声だけでも、拒否反応がでる始末。

だから、学校にパパの私が付き添い、先々ひとり登校の練習をさせる方向に。帰りは職場につれていく代わりにこれまたパパのが家におくりかえすなりしてから、出勤するというハードな展開になった。

そのあいだ、休んでいる学童も、本格的にやめようかどうしようか悩んだ。

学童の料金もいかないの何か月もはらっているし。

そんななか、ママが体調不良で倒れたときにに、たまたまママに読み聞かせていた本をポコによみきかせることになった。

※気分変調症のママは不穏になると、「なにかお話して」と訴えることがあり、そのときに読み聞かせをしたのだ。

その本。。東田直樹さんの本だ。

 

この本に関してはベストセラーらしいが、内容としては、Amazonレビューをみてほしいのだが、

アマゾンのリンク自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

※角川版は表紙が可愛くなったんですね。

自閉症の当時中学生の著者東田直樹さんが書いたというこの本。おそらく家族や支援者の方たちが猛烈な努力をして、指示盤とかパソコン入力でご自身の内面をつづっている。

自閉症のお友達は、一見コミュニケーションがとれなさそうな感じ。発語もままならないし、視線もどこを見ているかわからない方も多いわけだが、その辺の理由も紐解かれる。もう1ページ1ページ驚きの連続だ。

この本を読んで、感動するのもわかる。かけ離れた精神世界に拒否反応を示してしまうのも、まあわかる。

でも今自分が思うのは、障害者自閉症の理解に関して、われわれが実感できないものをこの本の内容でわかった気になっていいのか?

さらにいえば、きっとかなりグラデーション、個人差もある自閉の世界をこの一冊でわかった気になるのは、どうか?

ということだ。

関心が向くのは尊いことだし、こういうことがあるんだな。。と考えてみるきっかけにはいいと感じた。

あと、巻末の小説もメーテルリンクの青い鳥とかを思い起こされて、非常に感想を書きたいのだが、今回はおいておく。

とにかく、読み聞かせ、やってみた。すると

まあ、それはともかく、これを読み聞かせしていったのだ。

基本的にうちでは「若おかみは小学生!」の読み聞かせをしているのだが、ママがキャストに組み込まれたことで、ママが不調のときは読めなくなってしまった。そのときに読んでみたのだ。

この本をよみきかせながら、

学校のお友だちも、学童のお友だちも、この東田くんと似たところはないかな?

たとえば、大声を発してしまうところ。

すぐ手を出してしまうところ。

学校のルール的に、よくないことを平気でしてしまうこと。

これらは東田さんの本によると、それぞれしかるべき理由がある。

こういうことを理解していかなければいけないと、話したのだ。

説教するつもりもなかった。ただ読み聞かせをしただけの感じだったのだが。。。

なんだか興味をもったらしくて、最後まで読むことになった。

そしたらなんと?

学童にまたいきたい。。ということをいいだしたのだ。

事情を学童に話し、また行かせることにした。こっちは「やっぱり駄目だった。。。」という展開を一番心配したのだが、行けるようになった。

また、スクールバスも、行きは自力登校だが、帰りの便は乗るようになった。これでママが迎えに行ってくれれば、単身仕事にいけるようになった。

まあ時々はいやになって苦情をいってくることもあるけど、自閉症のお友達がまるまるNGではなくなったのだ!

まとめ 破れかぶれで突破した、感触。さらに得たものとは?

久々に、やぶれかぶれで切り抜けた感覚があった。

職場の学童で問題をおこし、出入り禁止になっていたが、東田直樹さんの本を読み聞かせすることで、学童に復帰することができたポコ。

全般的に読み聞かせはいいかも。。。と思ったが、それは自分がそういうことに抵抗がなく、むしろ読み聞かせが声優的に大好きだからで、他の人に無条件で薦められないところがある。

いくらかでも障害の種類の違う他者を理解するようになるきっかけにはなったと思う。

あと、今回自分の中で心構えがかわったことがある。

それは、障害者の悩みや苦情は、一つ一つが思ったより切実だということ。

それを解決できないことは精神的に非常に危険を伴う、と思うようになった。

ここから、さらに娘やママの悩みをより深刻にきくというか、より重大にとらえるようになったのだ。

今回、辞めた音楽療法でも、「社会性を学ぶため」ということで自閉のお友達といることでポコにはいろいろ我慢をさせてしまった。

結果、聴覚過敏は進み、ひざ痛も引き起こした。

起こらなければわからなかったが、この症状、もはや花粉症や糖尿みたいに一回発症したら一生つきあうのかもしれない。

これらはおそかれはやかれ社会生活のなかで発生するものだったからやむなし、と考える。

もうひとつは、とにかく現状で娘がしっくりくる居場所はどこにもない、ということ。とくに自閉症児童との相性は最悪だ。ストレスしかない。

中学はそのまま本人希望でそのまま今の特別支援に行く予定だが、高校以降は本当に柔軟に考えなければ。と。

普通に就職するなら、夜間でもなんでも高校に行かないとだけど、どうせ働いたってこのままでは作業所どまり。

だとしたら学歴よりも、ストレスフリーの事を考えたよいのでは?

フリースクールかなにかで、半分引きこもりでも、のんびりやったほうが?

いろいろ考えさせられた、今回の事件であった。